礼拝堂に集まっている学生はざっと百人程度だろうか。女学院と云うだけに、女学生しか見当たらない。
なんだろうか、この感じ…。
正直、異常だと思った。
この礼拝堂だけ濃い霧に包まれ、目前の世界を覆い隠している雰囲気だ。
うっそうとしているし、どの女の子も表情がなく、……まるで操り人形の様。
……金髪?
何故か櫻子の隣には金髪の少女がいる。
この空間には非常にそぐわない色だ。
俺がそんなことに気を取られていると、昨日のシスターが壇上に立ち、説法をしていた。
情熱的でもなく、ただ、淡々と言葉を発している。
「ここは、神とその被造物である人間が出会う神聖な場です。神はここでご自身を現し、
私たちを祝福するために招かれるのです」
シスターがその招きの言葉を呼びかける。
合図と共に一斉に祈りを捧げる学生と教師。
駄目だ。壇上の方に目を向けると、どうしてか目眩がして、立ちくらみが起こり、気分が悪くなる。
雰囲気に呑まれたか。どうもこういったことには慣れない。
その日の放課後。
資料によれば、失踪した学生、『清水良子』と『三島織姫』はどちらも美術部だったはず。
ならば、先ずは美術部に行ってみる必要がありそうだ。
どの子も女の子同士で手を繋いで歩いてる。……仲良いんだな、皆。
なんだろうか、この感じ…。
正直、異常だと思った。
この礼拝堂だけ濃い霧に包まれ、目前の世界を覆い隠している雰囲気だ。
うっそうとしているし、どの女の子も表情がなく、……まるで操り人形の様。
……金髪?
何故か櫻子の隣には金髪の少女がいる。
この空間には非常にそぐわない色だ。
俺がそんなことに気を取られていると、昨日のシスターが壇上に立ち、説法をしていた。
情熱的でもなく、ただ、淡々と言葉を発している。
「ここは、神とその被造物である人間が出会う神聖な場です。神はここでご自身を現し、
私たちを祝福するために招かれるのです」
シスターがその招きの言葉を呼びかける。
合図と共に一斉に祈りを捧げる学生と教師。
駄目だ。壇上の方に目を向けると、どうしてか目眩がして、立ちくらみが起こり、気分が悪くなる。
雰囲気に呑まれたか。どうもこういったことには慣れない。
その日の放課後。
資料によれば、失踪した学生、『清水良子』と『三島織姫』はどちらも美術部だったはず。
ならば、先ずは美術部に行ってみる必要がありそうだ。
どの子も女の子同士で手を繋いで歩いてる。……仲良いんだな、皆。
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